カルロスゴーン容疑者ビデオ動画で何を語った?内容要約とは?

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4月9日、日産自動車のゴーン前会長が再逮捕される前に、みずからの主張を英語で録画した動画が公開されました。

事件に対する主張のほか、日産やルノーに対して、どのような発言をするのか注目されていた動画についてまとめます。

カルロス・ゴーン容疑者・今回の報道

時事通信社の報道では、次のような内容となっています。


「全ての嫌疑について無実だ」。

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)は、保釈中に収録した動画で改めて無罪を訴えた。昨年11月以降、繰り返された逮捕を「陰謀だ」と主張したが、日産を私物化したとされる疑惑の詳細については語らなかった。

 動画のゴーン容疑者は、白ワイシャツに黒っぽいスーツ姿。白壁を背に、英語で「私の話をお聞きいただいているとすれば、4月11日の記者会見を開くことができなかったということ」と切り出した。

 「陰謀や謀略、中傷だ」。日産経営陣が抱いた、仏自動車大手ルノーなどとの統合・合併で日産の独立性が脅かされることへの「自分勝手な恐れ」が事件の背景と分析し、「今回の汚いたくらみを実現させるべく仕掛けた多くの名前を挙げることができる」と断言した。

 終始カメラ目線のゴーン容疑者は、「日本を愛し、日産を愛している」とも。日産の業績低下を「心配」とした上で、経営陣について、将来の展望を示していないなどと、重ねて批判した。

引用:時事通信社

公表されたカルロス・ゴーン容疑者の動画

 

 

実際に公表された動画は↓こちらです。

カルロス・ゴーン容疑者の発言の要約

4月11日に記者会見で伝えたかった内容の要約をお伝えしたい。

今回の件は、「独裁」や「強要」という事件ではなく、「陰謀」「謀略」「中傷」です。

何故、「陰謀」「謀略」「中傷」が起こったかというと、アライアンスの次のステップである統合、合併への「恐れ」があったからだ。

ある人たちにとっては、「脅威」であり、日産の独立性を脅かすかもしれないと「恐れ」た。

実際には日産の独立性は、現在の提携(アライアンス)が始まってから19年間一度も脅かされたことはなかった。

 

私は、日産の独立性を最も協力に守ってきた。

次のステップがどのようなものであっても、日産の独立性は保つことを明確にしてきた。

もちろん、独立性は業績に支えられたものでなければならない。

独立性自体が目的化してはならないが、目的化したために「恐れ」が生じた。

 

日産の業績が振るわず、大きく低迷している。

2年間に3回の業績修正。検査問題の不祥事もあった。

 

会社が難題に直面していることが問題ではなく、問題への対処方法が日産への信頼を損なっている。

問題が解決していないのに日産としては解決したと公表することで信頼を失う。

 

日産の現経営陣に問題があった。

 

私は尊敬している日産の従業員について言っているのではない。

数名の幹部、明らかに自分たちの利益のため、身勝手な「恐れ」を抱いたために日産の価値を毀損している人たちのことを指している。

 

日産の価値を毀損している人たちの名前は、ご存知でしょう。

今回の汚い企みを仕掛けた多くの名前を挙げることが出来る。

 

真相や事実が明らかになることを願っている。

 

これまでの間、私は自分の事件にだけ苦しめられた訳ではない。

誰が日産の舵取りをしているのか、ブランドを守っているのか、企業価値を守っているのか、株主利益をまもっているのか。

 

株価と業績の下落を目の当たりにしながらも幹部は、あれはしない、これはしないと言い、では今後何をするのかも言わない。

未来のビジョンもなく、業績向上のビジョンもなく、提携(アライアンス)を将来強化するためのビジョンもなく、自身を誇っている幹部。

 

非常に悲しく、私には本当にうんざりさせられることです。

19年~20年をかけて、真逆のこと。企業価値を創造し、ブランドを強化してきたものにとっては、頽廃(たいはい)し無頓着な状況を見るのは辛い。

 

明らかに日産の業績低迷が心配です。

また、アライアンス構築のビジョンがないことも心配です。

テーブルを囲んでコンセンサスで意思決定をすることは、競争が激しい自動車業界では、ビジョンを生み出せない。

将来像を示さなければならない。

日産や提携(アライアンス)の役割を明確にする必要がある。

必要なときには、リーダーシップを発揮する必要がある。

 

リーダーシップは、会社にとって良いことのために発揮されるものであって、コンセンサスによる妥協の産物を目指すものではない。

 

「独裁」ではなく「リーダーシップ」であり、どの会社でも行われている。

「コンセンサス」か「独裁」2つしか選択肢がないと考える人は、「リーダーシップ」を理解していない。

提携(アライアンス)と複雑かつ巨大な組織である日産のトップだった者として、とても悲しいことだ。

 

最後に望むことは、公正な裁判を受けることです。

有能な3人の弁護士がついているが、裁判の公正性についての安心材料は提供されていない。

 

私は弁護士ではないので詳しくはないが、今回の裁判において公正性を保証するために、必要とされる具体的な条件について3人の弁護士に説明してもらう。

裁判で無実を証明したいと切に願っている。

SNSの声

 

 

まとめ

4月9日、日産自動車のゴーン前会長が再逮捕される前に、みずからの主張を英語で録画した動画が公開されました。

事件に対する主張のほか、日産やルノーに対して、どのような発言をするのか注目されていた動画についてまとめました。

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