マインドフルネスとは瞑想やり方・効果・呼吸法と本のご紹介

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昨日、ある方とのメールのやり取りのなかで、

『仕事でいろいろキツイです。ストレスが溜まってきている感じ。』

という話になり

マインドフルネスするといいよ!』と返しました。

 

今回の記事はマインドフルネスと関係が深い唯識について、読んだ本の内容などを交えながらお話したいと思います。

 

マインドフルネスとは

 

マインドフルネスについては、ウィキペディアの説明から冒頭だけ引用します。

※ウィキペディアの内容を全て読んでも、解釈は難しそうです。

 

マインドフルネス(英: mindfulness)は、今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。

マインドフルネスの語義として、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」といった説明がなされることもある。

“ウィキペディア”より

 

 

マインドフルネスには語義・定義がありますが、マインドフルネスというとき、一般的にマインドフルネス瞑想を指していることが多いのではないかと思います。

わたしは、マインドフルネスという言葉があり、アメリカなどで、その行為(瞑想)がビジネスシーンでも活用されているという話は、何回か耳にしたことがあり、なんとなく知っていました。

しかし、自分の生活や行動に取り入れるほどの認識はありませんでした。

 

唯識とは

 

マインドフルネスの話から少し脱線しますが、わたしがマインドフルネスに注目し始めたきっかけになった『唯識』についてお話します。

昨年 2017年の4月頃だったと思います。テレビで古い教養番組の再放送をしていました。いつもなら、見ない内容でしたが、何故かその時は目が留まりました。

そのとき出演されていたのが『横山紘一 よこやまこういつ』さんで『唯識に生きる』という内容のお話でした。

その番組のなかで、特に印象深かったことは、、、あらゆることが、『ただ 識により成り立っているのだという内容でした。

ただ 識により成り立つので『唯識』仏教の基礎になる考え方なのだそうです。

※わたしは怪しげな宗教には興味はありませんが、概念として理解できるかなと思っています。

その後買った『阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門』の本のなかには、もう少し詳しく書かれていました。

唯識思想では、各個人にとっての世界はその個人の表象(イメージ)に過ぎないと主張し、八種の「識」によって、どう捉えるかによってそのイメージは決定している。

八種の「識」とは、

意識しているもの

  • 眼識(げんしき、視覚)
  • 耳識(にしき、聴覚)
  • 鼻識(びしき、嗅覚)
  • 舌識(ぜつしき、味覚)
  • 身識(しんしき、触覚など)
  • 意識(自覚的意識)

無意識なもの

  • 末那識(まなしき、潜在意識)
  • 阿頼耶識(あらやしき, ālaya-vijñāna、根本の識)

わたしは、いわゆる五感と感情、防衛本能などの根本的な感覚を『識』と言っていると理解しています。本の内容を完全に理解出来ていませんが、『識』でどう受け止めるかによって、物事の印象が変わっているのだという概念です。

 

 

マインドフルネスと唯識

 

マインドフルネスと唯識の共通する考え方・そして瞑想についてお話します。

「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」

という一文がありました。

また、前回紹介した唯識の本のなかには、

「人は過去の失敗を反省し、未来の不安を憂う」しかし、過去は既に過ぎ去り、未来は来ていない。

実在するのは現に在る現在です。

という一文があります。

恐らくマインドフルネスと唯識は、名称の違いこそあれ、起源は同じものです。過去・未来ではなく今を意識的に見るということ。

そして、過去・未来の雑事について考えることを停止して、心(≒脳)を休めるものです。

 

瞑想・ヨガについて

 

マインドフルネスといえば、その行為である瞑想が想像されます。マインドフルネスと聞かれて、その概念を説明する人は少ないでしょう。恐らく『あ!あの瞑想するヤツね。』とか『ヨガでしょ!』という答えになると思います。

大筋では間違っていないかもしれませんね。

少し難しい話になりますが、わたしなりに解釈した内容をお話します。

大昔、仏教のなかには「空」の思想がありました。この世に存在するものには、実体がないという考え方です。虚無主義に陥るかもしれない、、言い方をかえると どうせ何も無いのだからと自暴自棄にもなりかねない危険な状況でした。

そのような中で、「瑜伽(ゆが) 現代のヨーガ」を行う人々から、少なくとも心は存在するという考え方が生まれてきます。

※ここで、ヨーガと 今の 心(識)に集中するマインドフルネスがつながってきます。

ヨーガの語源は、もともと「ヨーク」という言葉で、「水牛をつなぐ横木」のことだそうです。

 

ヨーガというのは、まずは身体と心を結びつけ、結びついた新しい身心と、今度は真理・真実を結びつけていくのだそうです。

瞑想により、リラックスして身体と心を結びつけ、その身心で過去でも未来でもない大切な今に意識を集中してリフレッシュするといったところでしょうか。

 

簡単なマインドフルネス瞑想の方法

 

マインドフルネス関連で読んだもう一冊の本から、簡単なマインドフルネス瞑想の方法をご紹介します。

①基本姿勢をとる

・椅子に座る(背筋を軽く伸ばし、背もたれから離して)

・お腹はゆったり、手は太ももの上、脚は組まない

・目は閉じる(開ける場合は、2メートルくらい先をぼんやり)

②身体の感覚に意識を向ける

・接触の感覚(足の裏と床、お尻と椅子、手と太ももなど)

・身体が重力に引っ張られている感覚

③呼吸に注意を向ける

・呼吸を「1」「2」・・・「10」とカウントする(ラベリング)※繰り返す

・深呼吸や呼吸をコントロールは不要、自然と呼吸がやってくるのを「待つ」感覚

④雑念が浮かんだら・・・

・雑念に気づき、注意を呼吸(ラベリング)へ戻す。呼吸は意識をつなぎとめる「錨(いかり)」

・雑念は生じて当然なので、自分を責めない

世界のエリートがやっている最高の休息法
ポイント
・1日5分でも10分でもいいので、毎日続けることが大事
・同じ時間、同じ場所でやる(脳は「習慣」が好き)

わたしの経験でいうと、呼吸のラベリングは最初1分も続きません。気づけば別のこと(雑事)を考えてしまうので、何度も呼吸へ意識を戻します。
上級者は歩くときに手足の動きにラベリングをして、雑念に捉われず、今に集中しながら行動したり出来るそうです。

あと、就寝中も脳は活発に考え事をしています。
わたしも心配事で夜中に目が覚めて、しばらく寝られないときがありますが、その時、寝たままで身体の重さを感じながら、呼吸にラベリングをしていると眠りにつけることがあります。

羊が一匹、羊が二匹、、、みたいなものでしょうか。よろしければ、お試しください。

 

まとめ

マインドフルネスとマインドフルネスに関係が深い唯識についての説明と瞑想のやり方、呼吸法や効果について書きました。

読んだ本の内容なども説明しました。

脳が常に考え事をしていて、休まらない状況では人間はストレスを溜めてしまいます。

眠っている間でさえ、脳は活動していて思いをめぐらせていることもしばしばです。

一度思考を止め「今ここにいる自分」に集中することで、気持ちが晴れ晴れとし、次の行動への活力が沸いてくるのがマインドフルネスの効果です。

 

是非、体験してみてはいかがでしょうか。

最後までご精読ありがとうございました。

 

 
 

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