大坂なおみ選手なぜ日本国籍を選ぶ?その理由とは二重国籍維持?!

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全米オープンテニス女子シングルスで大坂なおみ選手が優勝しました。
”すばらしい優勝おめでとうございます”と心から言いたいです。

 

ただ優勝セレモニーで大きなブーイングが起こり、勝者とは思えない悲しそうな表情を浮かべていたのが、とても可哀想でなりません。

20歳の大坂選手には、全米オープンの優勝を通過点として、これからの選手活動の中で是非ひかり輝いてもらいたいものです。

 

【2018/01/26更新】

大坂なおみ選手が日本人初の全豪オープン優勝を果たしました。

これで、世界ランク1位確実に!

 

 

この記事では、優勝後とくに注目されている大坂なおみ選手の二重国籍と国籍選択について調べてみました。

 

調べてみると、大坂なおみ選手がなぜ日本国籍を選ぶのか理由が分かりました。

 

二重国籍と国籍選択

大坂選手といえば法的には日米二重国籍(2018年現在)であり、「テニス選手としての国籍」は日本を選択しています。

 

「テニス選手としての国籍」選択はいつだったかというと18歳でした。そういうルールになっているんですね。

 

そして、22歳までに日本国籍を選ぶかアメリカ国籍を選ぶか決断しなければなりません。

大坂選手は2019年10月で22歳になります。

 

ネット上でも大坂選手には日本国籍を選んで欲しいという書き込みや、ほとんど日本語が話せない状況で日本人なのかという書き込みも見られます。

 

日本人でもアメリカ人でも他人が口出しすることでもありませんが、一流選手ですので注目されるのも仕方ありません。

 

 

そもそも国籍ってどう決まるの?

 

国籍取得の形式には、「血統主義」「出生地主義」があります。

「血統主義」は、親が自国民であれば子も自国民であるとする方式で、日本、中華人民共和国、大韓民国、イタリア、ノルウェー、フィンランドなどの国々で採用されています。

 

「出生地主義」は、自国の領域内で出生した子は、両親の国籍にかかわらず自国民であるとする方式です。

出生地主義の国には、アルゼンチン、カナダ、アメリカ合衆国、ブラジルなどがあります。

 

もともとヨーロッパ諸国も血統主義でしたが、アメリカ独立、フランス革命を経て出生地主義が一部の国で採用されるようになりました。

原則として血統主義であるが出生地主義を認める例外規定を設けている国にはイギリス、オーストラリア、オランダ、ドイツ、フランス、ロシアなどがあります。

 

大坂なおみ選手のプロフィールを見てみると

父 レオナルドさん (米国籍、ハイチ共和国出身)

母 環(たまき)さん(日本人、日本国籍)

の間に生まれた次女です。

 

1997年10月16日に大阪市で生まれました。

3歳からテニスを始め、4歳のときにアメリカに移住しました。

 

「血統主義」では父か母どちらか一方が日本人であれば日本の国籍を取得しますので日本国籍を持ちます。当たり前ですね。

 

一方でアメリカは「出生地主義」ですので本来アメリカで生まれていない大坂なおみ選手がアメリカ国籍を持てないかと思いますが、アメリカの場合国外で生まれた場合でもどちらか片方の親がアメリカ人であれば国籍を所有することができるようです。

 

以上の経緯で二重国籍であることは間違いないようです。

 

日本国籍を選ぶ理由

 

日本の国籍法によると、未成年のうちに多重国籍を持った場合は22歳までに、成年
後に多重国籍になった場合はその時から2年以内に、どちらかの国籍を選択しなけ
ればなりません。(国籍法第14条第1項)

 

以下は法務省のHPの記載です。

国籍を選択するには,自己の意思に基づき,次のいずれかの方法により選択してください。

①外国の国籍を離脱する方法 当該外国の法令により,その国の国籍を離脱した場合は,その離脱を証明する書面を添付して市区町村役場または大使館・領事館に 外国国籍喪失届をしてください。離脱の手続については,当該外国の政府またはその国の大使館・領事館に相談してください。

②日本の国籍の選択の宣言をする方法 市区町村役場または大使館・領事館に「日本の国籍を選択し,外国の国籍を放棄する」旨の国籍選択届をしてください。法務省HPより

 

一般的に国籍選択は②で行われることが多いようです。【大使館・領事館に「日本の国籍を選択し,外国の国籍を放棄する」旨の国籍選択届をしてください。】となっていますが、今現在は強い強制力を持たず、放棄手続きを完了していなくても黙認されているようです。

 

アメリカは2重国籍に対して日本とは少し状況が違います。二重国籍について『法律上認められている資格である』そして“二カ国での国民の権利を持ち、責任を負うことになる”としています。

アメリカでも国籍間の法律の違いでトラブルも発生している事実はあり、多重国籍を推奨はしていません。しかし、そもそも持っている国籍に対して強制はしないスタンスのようです。

 

ここで日本国籍を選ぶ理由ですが、大坂なおみ選手が意図的に考えているかは別として、日本国籍を選択すれば、22歳以降もしばらくは二重国籍のままでいられるからです。

 

もしアメリカ国籍を選択すると日本国籍はなくなってしまいます。日本ではアメリカ国籍を取得すると日本国籍が失効します。

 

日本国籍を取得すると両国籍を持ち続けることが出来ます。【※別国籍の放棄が黙認されているから。(2018年9月現在)】一方でアメリカは二重国籍を認めていて、日本国籍を取得してもアメリカ国籍の放棄は求めないのです。

 

少し前に国会議員の蓮舫さんの二重国籍が問題になったことがありました。犯罪者のようなバッシングでしたが実際に違法性はなく正しく放棄さえすれば問題ないものでした。

 

著名人・有名人の場合は、世の中の目があるので日本国籍を取得したら、別国籍は放棄するべきという論調は強くなるかもしれません。しかし現実には悪用しなければ二重国籍をもっているメリットもあります。

 

 

 

 

まとめ

大坂なおみ選手の二重国籍と国籍選択についてまとめました。

大坂選手が日本国籍を選択することはとても誇らしくうれしいことです。

 

ご本人が日本国籍を取得しアメリカ国籍を放棄するならそれもいいですし、二重国籍のメリットを生かすために日本国籍を取得したうえで、アメリカ国籍もしばらく放棄しないのもいいのではないかと思います。

 

また、↓こういった意見もあります。

 

大坂なおみ選手はトッププレーヤーになったので、日本テニス協会(JTA)や全米テニス協会(USTA)にとっては悠長に構えていられないのかもしれませんね。

 

最終的にどの国籍であっても、日本人のこころも持って活躍してくれることを期待し応援したいと思います。

 

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